日々の消息(まめ日記ログ)
2002.12.27〜2003.03.12


誤字は直っていないかも。

-3/12 02:18


あさになったら
ぎゅうにゅうやさんに
ぎゅうにゅうとどけて
ほしいのなー

あくびしてたら
ぎゅうにゅうやさんに
ぎゅうにゅうとどけて
ほしいのなー

("milkman" by aphex twin)



つまり遺伝子操作の
天才ねこが
ちいさな木箱に
雪の結晶の
絵を描いて
その下で
口を開けて待つ
カーゴ・カルト。


お聞き、ねこや、
企業のみそぎと
云うものはね。


いやいや
みみそぎじゃ
なくて。


いやその
ネズミは
脇に置いて。



確定申告を前に
昨年を振り返ってみると、
なにかに取り憑かれたように
きぬさやを食いまくって
いた年でした。


飽きませんでした。


今年は
それに加えて
麦と玄米の
年になるでしょう。

そして寿司を。
寿司をもっと。

税や控除とは
なんの関係も
ないですが
寿司を。




-3/9 01:13


古代の壁画と
パパの笑顔を
交互に眺め、

次第に見分けが
つかなくなって
「マヤ文明」
「マヤ文明」

うわ言のように
つぶやきながら
ちゃぶ台に
つまづき転ぶ
昭和30年。


みんなが笑ってる。
「うんうん、笑ってるね」

お日様も笑ってる。
「うんうん、笑ってるね」


ところ変わって
21世紀の練馬。

ちょいと足を延ばして
経堂(地名)の夜。


同居人のちょっとしたお祝いで、ついに本日、本格的な「回らない寿司」デビューをはたした当家の約二名ですが、いつもの習慣でカウンターを見つめる首が自然と右から左へ動くのを止められない初心者っぷりに、板前さんも

「ははーん(ニヤリ)」

みたいな感じで
おからの上にのせた
コンニャクの切り身を

「へいハマチ!(ポン)」

すると置かれたこちらも

「わあハマチ〜(うっとり)」

みたいな感じだったじゃ
ありませんか母さんや。


ガラスケースの中のアワビが戦車のような重量感で我々を圧倒し、標的を探す砲塔のように重々しくもせわしなく左右に旋回また旋回。

「きみもおなかが
すいているんだね?」

非常に残念ながら、この堂々たる巨大貝が我々の胃袋に招待されることはありませんでした。

さっとひと刷毛のたまり醤油とか、口に入れた瞬間にだけさわやかに香るかぼすの果汁の一しずくとか、我々が求めていたのはまさに、
まさにこれだったのだと。
やっと本物に出会えたと。


5年後ぐらいに見なおしたときにいろんな意味で涙を禁じ得ないような、そんな本日の日記です。


さて
「シリーズ・回らない寿司屋」、
次回は
寿司はいっこも食わずに
刺身とかツマミばっか頼んで
延々酒を飲む数時間

にチャレンジ!


数年後に!




もう泣いています。





-3/6 00:57


一寸法師は
山へ
芝刈りに。


出かけて
そのまま
行方不明。



山から戻った
捜索隊は
山菜とキノコを
どっさり抱えて
上機嫌。


そのころ
一寸法師は、
コロボックルの集落で
酒と山菜料理を
ごちそうになりながら

「すべては相対的なものだ」

晴れやかな笑みを
浮かべていたのだと
いいます。



一寸法師サイズの者にとって水の表面張力というのは非常に大きいもので、ただの水滴もまるで餅のようにネバネバしています。
一寸法師はこれをよく喉につまらせて危険な状態に陥り、その際に踊りのような動きをしますが、これが世間では求愛のダンスと勘違いされています。
「雄の一寸法師の求愛ダンスを雌の一寸法師が受け入れ、こうしてカップルが誕生しました」
なんてNHKの番組で映像つきで解説してますが、まちがいです。
あれは単に見かねて介抱してやってるだけです。

「一寸の虫にも、あの、あれが、タンパク質とか色々…ポリフェノール?…は多分…ないですけど…けっこうおいしいのもあるので…はい(差し出す)」
「もうプーさんたら(食べる)」

そんな樹上生活こそが望ましいと
聞きました。



*更新報告*
アンケートを更新しました。
出そうとするとエラーが出る手作りメールフォームをあきらめて、ちゃんとしたcgiを導入してみました。今度はなんだか普通に使えそうな気配が濃厚です。お試しください。

試すといえば、最近試してみてよかったのは「インスタントのとんこつラーメンに油揚げ」です。ささがきにしたごぼうも入れます。…ささがき?ささがけ?けさがけ?
うむ、ささがきが勝った(審判:Google)。




ほら、睡魔が(布団の中から天井の染みを指さして)




-3/1 18:32


飛び続ける
旅客機の機内で
走り続ける
ひとりの男。


機首に向かって
走るとき、
彼は軽やかに
音速を越え、
尾翼に向かって
走るとき、
彼は時間を
さかのぼる。


手に持った銃は
右に左に
リズムを刻み、
一往復ごとに
着実に
音の壁を破りながら
男は一歳ずつ
若返ってゆく。



「38往復めぐらいからハイハイで進みだしたのでみんなで手をたたいて応援しました(談・客室乗務員)」


「お客様のなかに成人用おむつをお持ちの方がいらっしゃらないか伺いました(同上)」


「いらっしゃいませんでした(同上)」



やっぱり晴れの日にのりたいひこうき。

ぜったい窓ぎわにすわりたいひこうき。



そういったようなことに思いを馳せて空腹を紛らわすという試みです(失敗)。



しょぼしょぼと雨のふりをして降る液体窒素によって凍りついた練馬から生命をまもるため、穴のあいた潜水艦に乗っているような気持ちで扉という扉を厳重に閉じきって奥の部屋に籠もったところで空腹が内側から我が身を囓りはじめ、たちまち筆者をモナカのごとき中空の人間に変えてしまうのでした。


買い物に、
ものすごく、
行きたくない
のです。


傘はある。
金は… あっ



ひとりでペキンダックを食いに行った同居人が手に何かをぶら下げて千鳥足で帰ってくるのを待つというカーゴ・カルト式解決法はどうだろうか。

火曜サスペンス劇場のような姿勢で居間に安らいでいるところを発見されるのだろうか。

麦飯は
いい。

麦飯は
善だ
(発見された手記より)




-2/25 02:22


土曜日、
胃袋の数は
13個でした。


非常に獰猛な
この胃袋たちは
用意した
ささやかな食物をもって
なだめる間もなく
アルコールによって
なみなみと満たされると
大爆発、
おらは
どんちゃん騒ぎを
見ただ。



北海道にお住まいの
エナメル氏が
ふと上京を思い立ち、
たまたま九州在住の
涼村氏の出張が重なり、
これまた在九州の
のしいか学長
ちょうど取れた休暇に
気まぐれ旅行を計画し、
練馬の倉田は
きょろきょろと
挙動不審ぎみに
北と南を交互に見ながら
食材の買い出しに
向かった、というのが
先週までのあらまし。


結果はこれまた
ささやかな
同窓会になりました。

過ぎた世紀の一時期に一同の大半が遊び場にしていたとある雑誌を倉田が段ボール箱から取り出した途端、室内には怒号と絶叫が渦巻き、人によっては恥ずかしさに床を転げ回り、懐かしさがさらに酩酊を誘い、ひとりその過去を共有しないためやや要領を得ぬ顔の学長は、しかしすぐにその場の誰彼となしに「これあんたでしょ、ねえねえ」と、はしゃぎすぎてたあの頃の消しようのない証拠を突きつけ、目の前で展開される狼狽のあらゆるバリエーションを堪能していたようでした。
満場の阿鼻叫喚に目を細めながら、うまい具合に自分自身の一番恥ずかしい記録を人前に出さずに済ませたことに内心ほくそ笑んでいた家主ですよ!わーい!おなか黒ーい!


やばいくらいに楽しかった。
阿呆のように幸せでした。
また遊びましょう。
飲みましょう。




-2/20 23:59


皆さんも
ご存知のとおり
睡魔というのは
水泳帽をかぶった
全長8メートルの
哺乳動物で、
意識と無意識との
境界上に漂流する
我々の頭を
その大きな掌で
眠りの深淵へ
ぐいと沈めては
うねりとともに
去ってゆく愉快犯、
全長が約8メートル、
あっ、さっきも言いましたか。


眠りの海にも
暖流と寒流があり、
海底火山と
フジツボとがあり
鮫は予知夢で
まぐろはまぐろ。



「うむ、朝か」


戦国武将のように
起床できたなら。



水戸の梅はまだ
二部咲きだった、
という報告とともに
同居人の土産はもちろん
銘菓「水戸の梅」。

あんこ > ぎゅうひ > しその葉
という三層構造をもつ
小さなお菓子ですが
広島のもみじ饅頭や
京都の八つ橋みたいに
水戸といえばコレ
っていう
そういう
名物



あっ
はい



*最近の更新*

1:伊達巻ページ

2:グループ展ページ
(会場写真やっと載せました)

3:友人のメールを載せるページ
(生きていました)
(実在します)




でした!




-2/12 23:57


砂にえがいた
設計図。



心にそびえる
宇宙船。



ぼくの父さん
宇宙人。




少年期の脳だけに可能な非論理の三段ロケットによって彼の心は光速を越え、二日後に裏山で発見されたときには完成ずみのミステリーサークルはすでに6個、歳の数まであとひとつに迫る、まさに瀬戸際での捕獲成功であった。

少年はすでに宇宙語を流暢に話し、目玉が左右別々に動き、焼き魚を一切口にしようとしない。
「それは前からです(母親談)」

関係者一同の見守るなか、突如目的地を内宇宙に変更し、少年は轟音とともに発進する。


白目。


宇宙。


ごはん。



因果の渦状肢を
斜めに渡り、
少年は
ビーフシチューに
帰還した。




さて、

とある会社の元アルバイトと元社員とが一堂(練馬の倉田宅)に会して同窓会のような休日でしたが、たった9個の胃袋の底知れぬ深さにあらためて驚愕させられました。
それぞれで持ち寄った結果9人前よりはるかに大量になってしまった料理が跡形もなく消えたのを見ると、「パーマン算」のようなありえない算術がそこに適用されているのを感じずにはいられません。

家賃折半で同居する3人の名字におなじ漢字が使われていることから、その一文字を取って「●ハウス」と呼ばれていた大きな一軒家(●には漢字一文字が入ります)。
その後トリオの一人がモンゴルへお嫁に行ってしまい、代わりにその妹さんが住むことによってユニット名が保たれていたりしたのですが、今年の更新を期についにハウス卒業、ユニット解散という発表がなされました。あの家の居心地よさを思い出し、感慨無量の一同。今回の集まりにはモンゴルから奥さんも一時帰国で参加、久しぶりに再結成したトリオの姿も見ることができて、フビライだかジンギスだかの絵にキリル文字でラベルが書かれたモンゴルのウォッカをちびちびやりながら砂糖をまぶしたザク切りレモンを囓ると、それはまさに数年前の例のハウスでの集まりと同じ酒、同じツマミであることに気付いて懐かしさもひとしお。

翌朝、
口内炎がふたつ
出来てました。





-2/9 00:12


NO MORE
悩み無用
さようなら
愛しい恋人よ

(アッコ&つんく)



世紀末デュオによる
合体歌謡が
お茶の間に朗々と
響き渡るなか、
本日5度めとなる
眼鏡の捜索中に
うっかり境界線を
越えてしまったパパ。

攻撃するタマ。

傍観するママ。

部屋に敷かれたクマ。

金魚運動の祖父。

九百人のおばあちゃん。

家ダニ(七億匹)。


以上のような
家族構成をもちまして



運命変わるほどォ〜
よみが〜える〜
あんたちょっといい(略)



webtoon
更新しております。




-1/24 01:10


ゆがとぅ
かもりじなゆがとぅ
かもりじなー
あえんとぅでいなー
かもりじな
ゆがとぅ
かもりじなゆがとぅ
かもりじなー
あえんとぅでいなー

ひぃわーい!

("Come Original" by 311)


冬の沖縄は
素敵です。

ムンワリと
夏の暑さをたたえつつ、
空はどんより
鉛色。

そんな
数年前の
旅の記憶を
たぐりつつ、

春よ。

まだ見ぬ春よ。

八百屋に苺なんか
並ばなくていい。

我が家が温室に
なればいい。


(*暖かな午後の陽光が差し込む居間で6本足のミュータント植物が1ダースほどひしめき合って餌を欲しがりニャーニャーと鳴いているイメージ映像)


いい。


練馬の今日は
雨ですが、
「いや、雪と呼んでくださっても結構です」
「いや結構です」
「いやいや」
「いやいや」
「いやいやいやいや」

いやいや外出しましたが、
ああ、よかった、
大トロが。

そして、
おお、
さかなの歌の天下にも
ついに
ピリオドが!


昔のままの
おいしそうな
おさかな地獄が
戻ってきていました。


いい。


*更新報告*

Melt-Bananaという
バンドのためにデザインした
Tシャツが本日届いたので
載っけました。
http://members.jcom.home.ne.jp/d--p/3gl/works/mb/mbt.html
ありがとうございます。

アンケートも
更新でございます。




-1/7 01:45


さて、
陽気なサザエ犯が
東京拘置所を
脱獄するところから
物語は
始まりますが、
ツボ焼きで
終わりました。


その間約5分。


時の流れと
いうものについて
あらためて
考えさせられました。



ここしばらくは
何でもオーブンに
放り込んでしまえ!
という料理法が
いたく気に入って
おりまして、
本日のメニューは
「さわらの
キノコまみれ焼き」。

古代の埋葬法みたいに
さわらの切り身のまわりに
しめじさんや
まいたけさんなどの
キノコをてんこ盛りに
積み上げたのち、
酒と醤油をふりかけて
ホイルにくるみ、オーブンへ。

やがて立ちのぼる
魚とキノコの
すばらしい香りは、
たとえるなら
右のターンテーブルで
「おさかな天国」、
左のターンテーブルで
「きのこの歌」
を同時にかける
DJプレイを聴くような、
いやそれは
非常に良くないたとえでした。
まちがえました。
美味しかったです。


でもなぜだろう、
「きのこの歌」なら
許せるんだ。



(顔ほころぶ)



*おわび*

年賀状は
時を越えて
あと2〜3日で
届くかと
存じます。
すみません。



*ご挨拶*

本年も。
どうかひとつ。



*伊達巻*

9本でした。


まったく
飽きません
でした。


伊達巻サイトを
作ります。
(2003年の抱負)





-12/27 01:34


焼きました。


(>> 現場写真


先生〜〜〜〜ッ!!

いくこ先生〜〜〜〜ッ!!

採点を先生〜〜〜〜ッ!!



携帯カメラがとらえた光景の、そのあまりにも美味しくなさそうな有様に愕然としました。


あんなに美味しかったのに先生ぇぇぇ〜〜〜〜ッ!!


「貴様に教えることは(以下略)」

「先生!先生はなぜケーキを(略)」

「粉(略)」

「粉(略)?」

「粉(略)」



ほんとうに重要なのは卵の泡立てではなく、その後の粉との合流です。
ここで手早く、しかしムラなく混ぜることができないと、生地はスポンジケーキになろうという意欲を喪失し、オーブンから出るときにはなにか別の物体と化しています。

今回はこの点を完璧にクリアーし、底の底までふわっふわにスポンジ状のスポンジケーキを作ることが出来ました。こんもりと膨らんだてっぺんが実にぐりぐらです。

ボールを廻しながら、へらを持った手で縦に円を描くように、ボールの底からしっかりすくい上げて混ぜる。
これですよ!これですね先生!どこですか先生?


2月に遊びにくる予定のとある人にはこの手のものをご馳走します。

いや、ご馳走します。

写真はむしろ見ないでください。




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