月刊OUTって、何だったのかな? 月刊OUTって、何だったのかな?

― 2042年・御茶ノ水駅への道標 ―
インタビュー集月刊OUTの歴史リンク集ブログ
NEW:2025/*/* 朝倉ジュリーさんインタビュー

かつて「月刊OUT」というアニメ/サブカル誌がありました。
このウェブサイトでは、元読者3人からなる「月刊OUT勝手連」が
18年にわたる雑誌の歴史を振り返ります。

「月刊OUT」は、1977年に創刊され1995年に休刊となった、みのり書房発行の月刊誌です。当初はサブカルチャー系総合誌として発刊されましたが、徐々にアニメと読者投稿を主体とした雑誌へと変貌していきました。

この雑誌は、発行されていた18年間、アニメを中心に、おたくカルチャーの成長拡大と並走しながら、少なからぬ影響を与えてもきました。しかし、その功績が語られる機会が多かったとはいえません。かつてのおたくカルチャーがポップカルチャー全体に浸透している現在、おたくカルチャーを源流とする大きな文化史のなかに月刊OUTを位置づける作業が必要なのではないでしょうか。

もうひとつ、単なる歴史のひとコマという視点では見えないものがあります。
それは、編集者もライターもみな20代後半から30代前半の青年たちだったということです。月刊アウトの誌面は、利益をあげながら読者を惹きつけるものを創るという商業誌の制約のなかでの、彼らの苦闘の記録でもあります。当時の読者はいま当時の彼らの年齢を越えていますが、そうした見方で当時の誌面・思い出をふり返れば、読者として熱中していたころとは違った何かが見えてくるはずです。

このサイトの内容は、この二つの視点を大きな柱としています。
往年の読者にも、また月刊アウトそのものを知らないユーザーであっても何か発見がある、そんなサイトを目指します。


そもそも、月刊OUTって
アニメ誌だったっけ?

月刊OUTは、世間的にはたしかにアニメ誌とされていました。
一方、読者からの投稿に支えられていた雑誌でもありました。
「パロディ」という大きな軸もありました。
それら三つの要素が重なり合ってOUTという雑誌を作っている、というのが当時のわれわれにとっての印象だったように思います。でも……

あらためてバックナンバーを読み返したり、関係者に当時の話を伺ったりしてみたら、もっと多彩で複雑な、ごった煮のような雑誌の性格が見えてきました。 その時々で面白そうなものにはなんでも手を出してみる、その貪欲でカオスな意欲こそが月刊OUTの本体なのではないかと思ったのです。
この考えをもとに、あらためて月刊OUTの全体像を描いてみようと思っています(↓こちらの勝手連が)。

 
月刊OUT勝手連とは?

現在、元読者のSII、KN、WHの三人で構成されています。

(代表メールアドレス:contact@whatwasout.online)

インタビュー集月刊OUTの歴史リンク集ブログ